2018-08-27

    2018年08月27日(月)リミッター

    ■この歳になっても嫌でも思い知らされることがある。それは自分の色々な面での「限界」だ。腹が立つことに、何をどうやっても、その「限界」が超えられない。あるところまで行ってしまうと頭打ち状態になるのだ。それは若かりし頃から何においても、まるで「宿命」であるかのように僕に憑りついて離れないものだ。

     例えば身長だ。
     僕は小学生の頃から身長は絶対に180cm以上になることを欲していた。俳優の松田優作さんが「太陽にほえろ」でジーパン刑事役を、更に「俺たちの勲章」で中野刑事役を演じていたのを観て自然と憧れてしまい、できれば松田優作さんと同じ186cmの身長にならないかと常に切望していた。
     小学校の頃から順調に背が伸びたが、高校卒業の頃以降身長の伸びはピタリと止まってしまった。普段以上に飯を食っても、毎日牛乳をがぶ飲みしても、時間を見て何かしらの運動をしたりしても、身長はそこから1ミリたりとも伸びなかった。増えるのは横方向ばかりで、まるでここがお前の限界だとでも言われているかのようだった。

     髪の毛もそうだった。
     僕は高校に入ってからは髪の毛を伸ばしていた。昔は男でも肩まで髪を伸ばすことが珍しくなかった。1970年代から80年代前半の芸能人などに見られるように、それは男のヘアーファッションの一つだったのだ。僕は高校の間、できるだけ髪を切らないようにしたのだけれど、おかげで高校卒業の頃には両耳が完全に隠れ、あともう少しで肩に届くまでに伸びた。そして卒業してから一ヵ月後、僕は近所のカットハウスに行き、生まれて初めてパーマをかけた。これも当時憧れていたカーリーヘアーだ。ただ、そのために髪の毛を少し切ってしまったのだが、このままま伸ばせば肩に届いた頃に、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントか、はたまた日本で言えば桑名正博っぽい髪形になるのではないかと思った。
     しかし、僕の髪の毛は、どういうわけかある程度の長さまで伸びると、その伸び具合が急激に勢いを失くすのだ。それまで順調に伸びていた髪の毛が、何故かそれ以上伸びない。そして、そうこうしているうちに髪の毛からパーマっけが取れてしまい、またカットハウスに行ってはパーマをかけるも、その際の調髪によって髪の毛が短くなってしまう。そんなことを繰り返しているうちに、いつしか就職活動の時期が目前に迫り、僕はパーマどころか髪の毛を耳にかからないまでに短くしなくてはならなくなり、それ以来今に至るまで結局髪の毛を肩まで届かせるということを果たせなかった。
     毛に関して言うと髭も同じだ。髭を剃らずに、そのままにしておくと、5日もすれば結構伸びる。一時期、真面目に髭を伸ばそうと思ったことがあって試してみたのだが、5日目くらいまでは順調に伸びていたのに、それを超えてしまうと、どういうわけか伸びが鈍化する。その時点から更に一週間ほど伸ばし続けたのだけれど、髭の長さも髭の発毛分布状況も一週間前と比べて、ほとんど変わりがなかった。つまり髭を伸ばし始めても一週間もすれば伸びが急激に鈍化して頭打ち状態になるというわけだ。
     体に関しては他にも色々あるが、こういう「頭打ち」状態は何も体のことに限った話ではない。自分を取り巻く諸々のことにも当てはまるのだ。
     詳細は割愛するが、例えば
     ・友達の数
     ・貯金額
     ・資産
     ・昇進
     ・幸運の数
    等々、あらゆることが、ある程度のレべルに達してしまうと、決まってそれ以上は増えたり上がったりしなくなってしまうのだ。しかし、そのくせ望まないことや嫌なことは腹が立つことに青天井だ。例えばハゲは広がるばかりだし緑内障になるなど健康を害することは、いつまで経っても増える一方だ。体重も望みもしないのに増えよう増えようとしていて、こっちはそれを抑止するのに必死だ。更にはローンはいっこうに減らず、むしろ何だか他の支払いが増えてばかりいるような気がする。普通はプラマイゼロになるはずなのに、いいことが増えることに関してはリミッターみたいなものがかかってしまうからマイナスばかりが増えるのだ。本当に不公平と言うか不条理と言うか腹立たしい事この上ない。
     断わっておくが自分自身でリミッターを設定しているなんてことは絶対にない。確かに石橋を叩いて渡るくらいの臆病者ではあるが、だからと言って自分の欲するものを自ら放棄したり、そのレベルを下げたりするような馬鹿なことをするなんてことは断じてない。いつも思うがままに欲して欲して欲し続けて、そうやって生きているのだ。
     だが欲して欲して欲し続ければ続けるほど、まるでリミッターが稼働したかのように、あるところにまできたらピタリとそこで終わってしまう。「これはいったい何なのだ?」と思ってしまうほどにだ。いったいなにものがリミッターをかけているのか。そして何の目的でリミッターをかけているのか。それともこれが自分の器の大きさだとでも言うのか。

     どうしたらリミッターをかけているなにものかを、どこか遠くにぶっ飛ばすことができるのだろうか。
     信じる気は毛頭ないが、そのなにものかがスピリチュアルな世界のものであったとしたら、覚えておけよ、この野郎。自分が死んで、てめぇと同じ立場になったら、てめぇをボコボコの目に遭わせてやるからな。絶対に。


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    イクタシバ イタル
    いくたしば いたる 
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    好き勝手なことを書いています。
    望んでいるのは結局穏やかな暮らしなのでしょう。

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