2018-09-02

    2018年09月02日(日)September

    ■車に乗ってイグニッションキーを回した。何の問題もなくエンジンが始動すると、いつものようにECTカードが挿入されていないというアナウンスが流れ、それとほぼ同時にカーナビが起動する。カーナビが起動すると、そのままラジオが起動するように設定しているのだけれど、その時スピーカーから懐かしい歌がちょうどイントロ部分から流れてきた。
     楽器の種類は知らないがホーンセクションによる特徴的なイントロは、それを聴くとすぐに反射的に歌のタイトルが頭に浮かぶものだ。
     イントロはホーンセクションからすぐにストリングセクションに移る。それが終わると歌声が聴こえ始めるのだけれど、もちろん僕はそれに合わせて口ずさむ。もう何十年も前から頭にこびり付いて放れないから気が付けばいつも自然と口からその歌詞が出ている。

    「からし色のシャツ、追いながら、飛び乗った電車のドア。いけないと知りながら、ふりむけばかくれた」

     竹内まりやさんの「September」という歌だ。おそらく多くの人々に馴染みがある歌だろう。特に僕と同じ世代の方々だと知らない人は、ほとんどいないんじゃないかと思えるのだけれど、いかがだろう。

     これは確か僕が高校生だった頃に発表された歌だ。
     実は僕は当時、竹内まりやのファンだった。ただ、ファンと言っても熱狂的なファンであったわけではない。他のミュージシャン同様、「いい歌だな」と思えた歌をレコードを買うかラジオからカセットテープに録音したりして聴くという対象の一人だった。だが2枚目のシングルである「ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~」と「UNIVERSITY STREET」というLPレコードを買っているところみると、ビートルズ以外は滅多にレコードを買わなかった(いや、金銭的な問題で「買えなかった」と書いた方が正確か……)僕がそれらを買っているのだから、そこそこのファンだったのだと思う。
     この頃の竹内まりやはメジャーになる前だったからか、はたまたまだ大学生だった(中退直後だった?)からか、まだまだ声が若くて軽快だ。その後の大人の重みを感じる声質からは、ちょいと想像し難いくらいに若人だ。当時高校生だった僕は、そんな竹内まりやさんの歌を通して大学生という少し上の大人の世界を、よく想像したもので、それは大学に行きたいという希望の一部を構成していたものでもあった。特に「UNIVERSITY STREET」というLPの中にあるいくつかの歌は、その憧れにも似た気持ちを増幅させたものだった。

     あれから40年近くが経った。その間に僕は念願の大学へと進んだが、残念ながら竹内まりやの歌の世界に出てくるようなキャンパスライフには出会えず、ありきたりの冴えない学生生活を送った。もちろんその後の人生も、ありきたりな一般人のそれそのものだ。しかし、「September」に代表される当時の歌を聴くと今も昔の憧憬感は蘇るから、やはり歌というものは本当に凄いものだと今更ながらに思う。いや、それ以前に今でも手元に残っている前述のレコードのジャケットを見ただけで気持ちだけは高校生だった頃に戻るものだ。それがこの歳の人間にとって良い事なのか、それともあまり良くないことなのか、よくわからないが、確かにそんな頃が自分にもあったのだと再認識できる点を考えると、少なくとも悪い事ではないだろうと思える。

     それにしても「LOVE」という言葉を切り抜かれた辞書を返された彼は、そのことにいつ気が付いたのだろうか。一般的な大学生気質を考えると「ひょっとしたらずっと気が付かずに、そのままってこともあり得るよな」と思っていたが、そこで漸く僕は気が付いた。そうか、今日から9月なのだったと。
     家人と共に、家人の実家へと出発しようとした時のことだった。


    ■前文にもあったように、昨日は家人と二人で家人の実家に向かった。いや、正しくは「義父が入院した病院に向かった」である。

     先日のことだ。仕事中に家人からLINEでメッセージが入った。そこには義父が腰痛で動けなくなり救急車で病院に緊急搬送されたから、今から病院に行ってくるという旨があった。突然のことだからびっくりしたのだけれど、かと言って僕が今すぐにできることなどなかったから、その日は家人に任せた。
     帰宅後に家人から話を聞いたところ、背骨の一部が圧迫骨折していて、併せて坐骨神経痛にもなっているということだった。リハビリをも入れると少なくとも一ヵ月は入院することになる。
     そういうことがあって、昨日は家人と二人で義父の入院先の病院に向かった。
     途中、義姉宅に寄って義姉を拾い、3人で昼食を摂り終えた頃に丁度面会開始時刻となったので病院に赴いた。病室に入ると義父はベッドの上に仰向けに寝ていた。病気というわけではないので、そこそこ元気そうではあったが、やはりまだ痛みが酷いようで、やはり覇気には欠けていた。
     色々と話を聞くに、やはりリハビリを含めて少なくとも一ヵ月は入院することになるらしいが、87歳という高齢者の骨折ということを考えると、一ヵ月程度では済まず、もう少し時間がかかるかも知れない。あまり考えたくはないが、下手をすれば最悪は、そのまま車椅子生活になるやも知れない。
     そんな、昨日まで遠い世界の出来事のように思っていたことが、今や本当に現実的に迫って来ている。義父だけでなく僕の実父母にも、それは言えることだ。
     本当に歳って取りたくないものだ。以前はみんな元気はつらつだったのに。
     だが、かく言う自分だって、あと数年もすれば還暦を迎える。「最近の還暦を迎えた人間なんて、昔に比べたら全然若い」なんてことが今の世の中で、まことしやかに言われているが、それでも還暦であることに違いはない。60になった人間が、いくら「昔に比べたら全然若い」と言われようとも老人の域に入っていることには違いがない。それを考えると、もう一度若い頃に戻りたいと思ってしまうのは、致し方がない。自分の親たちが前述のような状態にあると、いつか自分もこうなると思えるから猶更だ。

     長寿の秘薬なんていらない。若返りの秘薬が欲しい、と思った次第。


    ■本日の備忘録。
     本日は特にこれといったことはしていない。
     午前中は枯れてしまったキュウリの苗とトマトの苗の後始末をした後、軽く植木の伐採と雑草抜きに精を出した。以前に比べると、まあまあ凌ぎやすい気温にはなったが、それでも陽射しの下にいると汗が噴き出てきて、終わった頃には少々グロッキー気味になった。その後昼食を摂ったのだけれど、体が疲れてしまったのか、妙に眠たくなったのでソファに横たえていたら、そのまま約2時間ほど昼寝してしまった。
     その後、何をするでもなくウダウダと過ごした後、午後3時半頃に実家に行って義父のことを話した。反面教師ではないが実父母にも起こらないとは言えない事象。十分注意して欲しいものだ。

     また台風が近づいている。今回のものは今シーズン最強らしい。予報では次週火曜日の朝には近畿地方に影響が出てくるらしい。今回はひょっとしたら朝の時点で出社不可能になるかも知れない。この前の台風を例にして考えてみると早々にJRが運行を中止するように思えるからだ。そうならなくても暴風雨が吹き荒れる中の移動は極力回避するよう指示が出るだろう。どんな状況になるのか実際に来てみないとわからない部分が多々あるが、やはり命を守ることを最優先するつもりでいる。台風で死ぬなんて、やっぱり馬鹿らしいし嫌ではないか。
     

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    イクタシバ イタル

    Author:イクタシバ イタル
    イクタシバ イタル
    いくたしば いたる 
    50代半ばのオッサン。
    今も現役のSE&PG。
    好き勝手なことを書いています。
    望んでいるのは結局穏やかな暮らしなのでしょう。

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